フォーラムとは

■はじまり

1994年「第10回エイズ国際会議」がフォーラム開催の始まりでした。アジアで初めての国際エイズ会議は、大きな注目を集めましたが、行政や学会中心の国際会議は参加費が8万円で、とても市民参加できるものではありませんでした。この時、国際会議に並行して草の根の市民版エイズフォーラムをやろうと、多くのボランティア・NGO・専門家たちが、AIDS文化フォーラムを立ち上げたのです。そこでは国際会議に集まるリソースパーソンを講演者にしたり、NPOのネットワークを作ったり、感染者によるパフォーマンスがあったり様々な試みが行われました。行政からの直接的援助は受けられませんでしたが、会場の提供など後方支援の協力は得られました。それが逆に市民ボランティアによる自立的な成長にもなり、行政と市民の協働による活動のモデルケースにもなっていると思います。

■”文化”の2文字

なぜAIDS”文化”フォーラムなのか。それはフォーラムを医療や福祉の問題だけではなく、HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方で「文化」の2文字を使ったのです。「文化」の2文字を入れたことで、フォーラムの開催プログラムの幅は大きく広がることができました。

■AIDS文化フォーラムin横浜の考え方

AIDS文化フォーラムin横浜は、お互いの資源を持ち寄ることで『思い』を実現する場です。

  1. 目的/エンパワーメントすること(多様な価値観と文化を認め集い力を得ます。)バリアフリーな環境をつくること(HIV/AIDSからの学びを活かします。)
  2. 経過/国際会議以降の継続が新たな「気づき」と「やる気」を生んできました。
  3. 構成/さまざまな立場が協働して、このフォーラムを支えます。
  4. 経費/全体運営も参加プログラムも、それぞれが独立採算で実施しています。
  5. 市民/ボランティアとして対等に参画し支え合う幅広い市民のフォーラムです。

■手弁当型フォーラムです -運営資金について-

フォーラムの運営資金は、組織委員会(構成団体)からの供出金、個人や助成団体からの寄付金・助成金、会場での寄付金・本の販売代金などに支えられています。 行政からの直接的な資金提供は受けていません。あくまで施設提供、広報協力での協力関係です。できることをみんなが持ち寄って作り上げる、手弁当持ち寄り型の市民フォーラムです。

支えてくださる方々 -運営組織-

■組織委員会

神奈川県内でエイズ問題に取り組む、民間団体の代表者で構成されます。「AIDS文化フォーラムin横浜」を主催し、その社会的責任を負います。

2022年度メンバー:

  • 公益財団法人 横浜YMCA      佐竹博(組織委員長)
  • 社会福祉法人 横浜いのちの電話   松橋秀之
  • カトリック横浜教区         鈴木真
  • ワイズメンズクラブ国際協会東日本区湘南・沖縄部  黒川勝

■運営委員会

年間通して、フォーラムの準備のために活動するボランティアの集まりです。医師、看護師、保健師、組織委員会の担当者、共催・後援(行政)の担当者、大学生、ボランティアグループからの参加者、フォーラム大好きでずっと関わりを持っている方…etc いろんな人がいます。

■事務局

横浜YMCAがフォーラムのスタート時より事務局を務めてきました。組織委員会、運営委員会の円滑な運営を助けたり、年度を越えての継続的な開催を補佐します。

■会場運営ボランティア

毎年、100名近いボランティアが活躍しています。中学生、高校生など若いボランティアが集まってくれています。感謝です。 >>ボランティア募集

■共催、後援

『毎年、神奈川県が共催し、会場「かながわ県民センター」の提供を受けています。また組織委員会、運営委員会にも列席し広報をはじめとした事前準備にも協力していただいています。
また後援の各市、教育委員会などにも広報支援、プログラム参加、関連イベント開催という形で協力していただいています。

  • 共催:神奈川県
  • 後援:横浜市医療局 川崎市 相模原市  横須賀市 藤沢市
    茅ケ崎市 横浜商工会議所 神奈川県教育委員会
    公益財団法人エイズ予防財団 神奈川新聞社 tvk