8月7日(金)13:00~15:00 2F ホール
性犯罪が後を絶ちません。「性的同意」という言葉も法律の中に盛り込まれました。一方で児童ポルノをはじめとした被害者が後を絶たず、「ダメ、絶対」というスローガンのようなことが繰り返されるだけです。
このテーマでこれまで多くの人が持論を語ってきましたが、そろそろ現実と向き合う必要があるのではないでしょうか。
ここまでが、昨年の「性犯罪は予防できない!?!」という視点での議論でした。
今年は斉藤章佳さんに加え、一緒に「10代のための『性と加害』を学ぶ本」を執筆されている櫻井裕子さんをお招きし、フォーラムの趣旨である「本音で語り合う」セッションにしたいと思います。
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斉藤章佳
加害臨床家
西川口榎本クリニック副院長(精神保健福祉士・社会福祉士)
1979年滋賀県高島市生まれ。大卒後、我が国最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、20年以上にわたりアルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・児童虐待・DV・クレプトマニアなど様々なアディクション臨床に横断的に携わる。その後、2024年10月から現職。
専門は加害者臨床で現在まで3500名以上の性犯罪加害者の治療に関わり、その家族支援も含めた包括的な地域トリートメントに関する実践・研究・啓発活動に取り組んでいる。また、都内更生保護施設では長年「酒害・薬害教育プログラム」の講師をつとめている。小中学校では薬物乱用防止教育をはじめ、大学でも早期の依存症教育に積極的に関わっており、全国での講演も含めその活動は幅広くマスコミでも度々取り上げられている。東京都痴漢被害実態把握調査委員、一般社団法人痴漢抑止活動センターアドバイザー、日本「性とこころ」関連問題学会副理事長など。
最新刊(8月7日発売)

著書:
「夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」」 (朝日新書)」.2025
「男が痴漢になる理由」 イースト・プレス.2017
「盗撮をやめられない男たち」 扶桑社.2021
「つながりを、取り戻す。」 ブックマン社.2023(共著) 他多数
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櫻井裕子
性教育実践者
助産師/さくらい助産院開業。自身の妊娠・出産を機に助産師を目指す。大学病院参加や産婦人科医院などでキャリアを積み、現在、地域母子保健事業、看護・助産専門学校非常勤講師を務めるとともに、小中高大学生&保護者に性に関する講演を年間150回以上行っている。また思春期の子どもたちからの対面、電話、DM相談も多数受けている。
著書:
「10代のための性の正解の歩き方」(時事通信社)
「性的同意は世界を救うー子どもの育ちに関わる人が考えたい6つのこと」(斉藤章佳・櫻井裕子)(時事通信社)
ブログ:「性教育とぽんずともろみ」

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宮崎豊久(インターネットポリシースペシャリスト)
ネット依存、SNSトラブル、思春期支援に取り組み、自死を他人事ではなく見つめて活動している。
インターネット上には依然として、多くの盗撮映像や児童の性的画像などが存在しています。この問題はインターネットの黎明期からすでに始めっていて、法律の改正や刑事罰を増やすなどして、対応に追われていました。しかし、禁止すれば闇に潜り、さらに発見や捜査が難しくなる負のスパイラルに陥りました。
私自身、女児を育てる親の立場からすれば、子供たちが性犯罪に巻き込まれることは許し難い出来事であり、何らかの実効的な対策が求められることに異論はありません。
一方で、社会のホワイト化が進んでいく中で、清廉潔白こそが正義であり、絶対に間違えを起こせなくなりつつある社会の風潮にはとても懸念を持っています。
そしてゼロトレランス(不寛容)が絶対的な支持を得る現社会では、問題の本質が語られることが少なくなりました。
20年以上インターネット問題に携わった視点から、今回のテーマに向き合っていきたいと思っております。
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岩室紳也
コンドームの達人
陸前高田市ノーマライゼーション大使
長年性教育に取り組む中で「正しい知識」を伝えることの限界を痛感させられるだけではなく、「正しい知識」を伝えることの弊害に気づかされました。
「エイズ予防はノーセックスかコンドーム」
この言葉で傷つく人は誰かということも考えずに正解ばかりを伝えていたコンドームの達人でした。この言葉を聞いたにもかかわらずHIV(エイズウイルス)に感染した人が私の外来を受診するでしょうか。声高に正解を伝えていた岩室紳也は正解依存症でした。
医学書院「公衆衛生(2026年6月号)」に書かせていただいた(HIV感染の)「2030年流行終息に向けて、いま、求められている公衆衛生上のアプローチとは」の結語は「『対話』で流行の終息を」でした。

性犯罪はダメ絶対ですが、そのことに気づき、加害者にならないためにいま求められていることは何でしょうか。斉藤章佳さんが「痴漢は依存症」とおっしゃっているように、性犯罪予防のための単純な答えはありませんが、皆さんと一緒に考えたいと思います。
#性犯罪
#性教育
#斉藤章佳
